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何となくそう感じて、何となくこの先を憂う。






髪の毛を切る。

この作業において(法律上の問題は置いておいて)素人とプロの差というのは明確に違うものなのかな?と考えたことはあるでしょうか。

少し前にツイッターで触れた話ではあるのですが、このご時世カットについて勉強するのであれば簡単にできます。
ネットでカットの教本を買い、マネキンでもいいですし友達の頭でもいいですし実際に切ってれば、ある程度切れるようにはなります。

カットという技術は突き詰めれば海のように深く、茨の道ように険しいものなのですが、ある程度切れるようになるってレベルだと割と簡単にできます。

切られてる人からしたら、変にバランス悪かったりしなければそれでOKっていう事もあると思います。
実際、切られた側が満足すればそれでもう完結でしょう。

詰まる所、あと数年もすれば「カット技術はある程度のレベルなら簡単に取得できる」という認識が浸透し、ともすれば「美容師に切ってもらわなくても大丈夫じゃない?」ってなる日が来るのもそう遠くないように感じます。

いや来ないかもしれませんし、来るかもしれないって事で。
想像のつかないような事が数年で当たり前になる時代です。現に美容師用のハサミが簡単に手に入って、教本やDVDが誰でも見れる時代が来るとは思ってなかったと思います。

そうなってくると、美容師のカットに何が必要になってくるのか、このまま「美容師の価値=カットの金額」みたいな考えであぐらをかいていては「安さ」という強烈な売り文句に駆逐されていくのではないかと。

カットという誰でもできる技術に全てを注いでいるだけでは、衰退の未来しか無いようにしか思えません。

もちろん、自らのカット料金に対し、それに応えるような付加価値を付けている美容師も居ます。
俺自身も8000円というカット料金に対して、何を提供できるのかと、常日頃考えております。

では付加価値とはなんでしょう。
何をもって、素人が取得した技術と美容師として取得した技術を差別化できるのでしょうか。

「お客様の事を考える」とか「丁寧に作業する」とかそういう美辞麗句ではなく、もっと整然と具体的に、言葉で説明できる美容師はどれだけ居るのでしょう。
(最早それは当たり前のことであって付加価値ではない)

少し長くなったので、俺自身が考える付加価値については後日またお話しするとして、今日はこの辺にて。

俺としては常にその付加価値の最適解を求め続けているわけでして、でないと本当にカットに価値が無くなってしまうと。
ただの髪を切れる人というよりも、美容師として技術に対するリスペクトを忘れない人間でありたいと思っております。